2026年春、「ゴミ袋が買えない」「洗剤が値上がりしている」「リフォームの工事が遅れた」そんな声があちこちで聞かれるようになりました。
その背景にあるのが、ナフサ不足です。
ナフサとは原油を精製して得られる化学製品の基礎原料で、プラスチックや合成繊維、塗料など、私たちの暮らしを支える無数の製品に使われています。
2026年2月に中東情勢が急変し、日本のナフサ調達が大きく滞ることになりました。
この記事では、ナフサ不足の影響はいつまで?解消の見通しはあるのか、わかりやすくまとめました。

ナフサ不足は、モノが作れなくなる・届かなくなるという、より深刻な問題を引き起こしています。
ナフサ不足の影響はいつまで?


中東情勢の緊迫化が大きな引き金となっている今回のナフサ不足は、残念ながら数ヶ月といった短い期間では終わらず、2026年内は厳しい状況が続く可能性が高いです。
日本が輸入しているナフサの約8割、そして国内でナフサを作るための原油のほとんどが、緊迫している中東地域(ホルムズ海峡など)を通過して運ばれてきます。
このルートが国同士のトラブルで安全に通れなくなってしまったため、日本への供給が急激にストップしてしまいました。
もしも中東のトラブルが明日すぐに解決したとしても、止まっていた工場を動かしたり、減ってしまった在庫を元通りにしたりするには半年から1年近くの時間がかかります。
そのため、私たちが受けている影響は、もうしばらくの間は続くと予想されています。



海外の複雑な問題が絡んでいるから、数週間や数ヶ月でパッと解決するような話ではないんだね。
ナフサ不足の解消の見通しは?


2026年5月現在、ナフサ不足がいつ解消されるかは、はっきりわかっていません。
ただし、「最悪の事態」は何とか避けられつつある状況です。
政府は「国内に必要な量の4か月分は手元にある」と説明しており、中東に頼れない分を補うため、アメリカからの輸入を急ピッチで増やしています。
ただし、急いで買い集めているため仕入れ値が高く、値段はしばらく下がらない見通しです。
専門家の間でも「モノ自体は届くようになっても、値段が元に戻るにはまだ時間がかかる」という声が多く聞かれます。
不足が解消されるには、まず「モノが十分に届く状態」に戻ること、その次に「価格が落ち着く」という2つのステップが必要です。
この2つが揃うまでには、しばらく時間がかかりそうです。



「海峡が開いたから値段も下がる」とはならないのが今回の難しいところ。
仕入れ先が変わっても、価格が元に戻るまでには時間がかかります。
ナフサ不足で生活への影響は?


中東情勢を発端とするナフサ不足は、お菓子のパッケージやゴミ袋の値上がりだけでなく、商品の見た目が変わったり、お風呂などの住宅設備が届かなくなったりする深刻な影響を与えています。
ナフサはプラスチックやビニール袋の材料だけでなく、実は商品のパッケージを印刷する「インキ」や、モノを組み立てるための「接着剤・塗料」の原料でもあります。
そのため、大手お菓子メーカーのカルビーが、ナフサ不足でインキが足りなくなり、ポテトチップスの袋を「白黒の2色」にして販売するという異例のニュースまで飛び出してきています。
また、私たちの住まいにも大きな影響が出ています。
お風呂(ユニットバス)やトイレを組み立てるための接着剤や塩化ビニル管が作れなくなり、大手メーカーが一時的に注文の受付をストップする事態も起きました。
外壁のペンキを薄めるシンナーの価格が何倍にも跳ね上がっているため、お家のリフォームや修理が予定通りに進まないというトラブルも全国で相次いでいます。
私たちが毎日のお買い物や暮らしの中で感じる不便さの裏には、この中東情勢によるナフサショックが直撃しています。



ポテトチップスの袋が白黒になっちゃうなんてビックリ!
お風呂の工事が止まるのも、私たちの生活に大打撃だよね。
まとめ
日本の暮らしを支える原油やナフサの大部分を中東からの輸入に頼っているため、現地の緊迫化は私たちの生活に直撃しています。
ポテトチップスの袋のデザイン変更や、お風呂などの住宅設備の受注停止、日用品の値上がりなど、影響は非常に深刻で、2026年中はまだ油断できない状況が続きそうな見通しです。
しかし、2026年後半から2027年頃の回復に向けて、国や企業は中東以外の国からの調達を強化したり、ナフサを使わない新しいエコ素材やリサイクル技術の開発を急ピッチで進めたりしています。
完全に元通りになるまでには少し時間がかかりますが、ゴミの分別や日々の暮らしの中でできる身近な工夫をしながら、これからの変化を前向きに見守っていきましょう。



私たちも身の回りのプラスチックを大切にするなど、今できるエコな行動で協力していきましょう!









コメント